ガラス玉

小話シリーズ第一弾

親友のAが変わった。
そう、Bは言うが、私にはわからない。
Aは優しくて、思いやりのある人物。
「どこが変わったの」
「目が気持ち悪い」
「目?」
「なんか怖いんだ」
Aはそう言って机に突っ伏した。
―――
夕方の図書室で、私の足元にガラス玉がコロリと転がった。
その先にAにそっくりなナニカがいた。

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